2021/03/13 【スズキ】【ラパン】追突事故修理
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- ドライバーズピット
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リヤ周りの追突被害にあったスズキのラパン様です。
バックドアがベッコリと凹んでしまっていますがパッと見そんなに大きな損傷には見えないかもしれませんね。
しかしリヤバンパーの左側が外れており 左リヤフェンダー(クオーターパネル)に歪がありますので一度強く当たってバンパーが変形し ある程度元に戻った状態と考えられます。
リヤバンパーを外した写真ですがやはり内側の骨格部位(バックパネル)が激しく潰れておりました。
骨格部位がここまで変形してしまうと交換するしかありません。
後ろのカーペットなどを取り除き床(リヤフロアー)を真上から撮影しました。
左下の部分が大きく変形し右の下も変形がありますが良く見ると床全体が変形していることが分かります。
様々な形でプレスラインがありますが見事にプレスラインで衝撃を吸収しているのが分かります。
写真の上の方がリヤシートが取り付く部分なので荷台のほうで衝撃を吸収した事になりますね。
今の車はこのように衝撃を吸収し潰れ安くすることで客室内に衝撃が及ばないように工夫されています。
ということは、一般のお客様がパッと見ても損傷範囲を正しく判断する事は難しいということですね。やはり板金塗装専門工場に相談することが必要です。
車体をフレーム修正機にセットして車体全体を固定します。
その後、写真のように損傷パネルを引っ張っているのですがこれは粗だし作業中の写真です。
損傷の酷いバックパネルは交換しますので穴を開けて作業しやすいように加工しております。
この粗だし作業の目的は バックパネルに強い衝撃が加わった事でその周りのパネルも損傷を受けています。左右のリヤフェンダー(クオーターパネル)やフレーム(骨格)リヤフロアーなどの周りのパネルを元の状態に戻すために交換するパネルを使って引き作業をしているのです。
この粗だし作業が上手くいけば先ほどの写真の変形しているフロアーをほぼ元通りに戻すことができます。もちろん丁寧なハンマリング作業は欠かせません。
交換するパネルを剥したところです。
剥すと入ってもシールを剥すわけではなく溶接された鉄板を剥すわけですからそれはそれは大変な作業なのです。
溶接された部分をドリルやサンダーを使って削っていきますが交換しない側の残ってしまうパネルに大きな傷をつけないように慎重な作業が必要になります。
しかも最近の鉄板はとにかく硬いのです。泣きたくなるくらい硬いのでドリルの刃は直ぐにボロボロになるし私の腕も直ぐにガクガクになってしまいます(T_T)
ここからは作業もしやすくなったのでフロアーをより丁寧に復元するためにハンマリングで修正します。
バックパネル交換終了後 下地作業を行い塗装準備となります。
フロアーも同時に塗装いたしますので室内もしっかりマスキング(養生)いたします。
左クオーターも修正しました。給油口の下にも歪がありましたがこちらは粗出し時のハンマリングで元に戻りました。
この際、ハンマリングの方法も工夫しないとハンマーの跡がついてしまうのでパテやサフェーサーが必要になる場合があります。そうなると塗装範囲も広がってしまうのでなるべく作業範囲を広げないために丁寧に作業をしています。
このリヤフェンダー上部は切れ目がなくぼかし塗装しやすいプレスラインもないため左フロントピラーまで塗装します。
ルーフサイドパネルでぼかし塗装する業者さんもありますが時間の経過と共にぼかし際が見えてしまうため 又、目立つ部分なので通常はこのようにパネルの切れ目まで塗装いたします。
塗装完了後のフロアー中の写真です。
最初の写真を見ながらグレーの塗装の色にボデー色の赤を吹きかけるように塗装してグラデーション塗装しています。
床の下側も同じようにグラデーション塗装を行いもとの状態に戻します。
見えない部分も丁寧に修理いたします。
最後に全てのパネルを取付して完成です。
さいたま市西区の板金塗装 キズヘコミ修理 コーティング専門店 「ドライバーズピット」 板金塗装とキズヘコミの修理では 安易な交換ではなく修理することをモットーに。コーティングは完璧な作業環境と豊富な実績で高級車も多くの実績があります。是非一度ご来店ください。