トヨタアクアのフロントドアとリヤクオーター（リヤフェンダー）に小さなキズがあり塗装修理します。傷の表面を削ってサフェーサという下地塗料で削った塗膜の段差を埋めていきます。

このお車は色がブルーマイカ塗装なので色差が無い様に隣接するパネルへぼかし塗装を行います。

塗装するためにどうしても邪魔になってしまう部品を取り外します。

小さなキズの塗装に大げさな作業と思われるかもしれませんが綺麗に塗装するための必須作業です。

前後ドアを分解します。これはアウターハンドル（ドアの取っ手）を外すためです。又、リヤドアは後部の三角ガラスを外す必要があるのですがこれはなかなか大変な作業なのです。

アウターハンドル（ドアの取っ手）を外して塗装した写真です。
二つの穴をマスキングテープで養生し綺麗に塗装しています。
通常はこの上にアーチのようにハンドルが付いているわけですから外さなければ綺麗に塗装できる訳が無いですね。

ガラスの周りのモール類を外して塗装した写真です。
ここも際まで綺麗に塗装していますので　剥がれるようなみっともないトラブルはありえません。
通常は黒いゴムが付いている部分なので外さなければここまで塗装できないのですが　更にはゴムの内側にはどうしてもゴミが溜まっており塗装作業によってそのゴミが舞ってしまう可能性があり仕上がりに大きく影響します。外して塗装することによってこれらのリスクを回避できますので　やはりレベルの高い仕上がりをお求めの場合はこれら付属品を外して塗装する必要があるのです。

トヨタアクアはリヤクオーターからフロントピラーまで　ロッカーパネルからフロントフェンダーの手前まで繋がっておりますのでフロントピラーとロッカーパネルまで一気に塗装します。
ドアの取っ手が外れていますね。

リヤバンパーとテールランプを外して綺麗に塗装完了です。この後　塗装ブース内で焼付け乾燥し　磨き作業（ポリッシュ）から部品の取り付け作業となります。外したドアモールなど再使用できない部品は新品部品と交換になります。小さな傷のわりに手間のかかる作業であることがご理解いただけますでしょうか？
傷の大きさや　キズの付いた部位　車の形状や色の違いなどの条件で塗装範囲や分解する作業内容は大きく変わってきますが　元の状態に戻すための様々な作業の蓄積は同じです。
一つの作業を丁寧に積み重ねていくことで元の状態に限りなく近く復元する事ができるのです。
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