修理事例

Menu

Menuを閉じる

2015/05/10 マツダMPV中古部品を使用した保険修理

001後方より追突の被害にあってしまったマツダMPV
バンパーが外れかかっておりリヤゲートはベコベコに凹んでいます。
バンパーとリヤゲートの交換とバンパー内側の骨格の修正 もしくは交換が必要な修理となります。
ところが、年式 グレード 走行距離などのお車の状況から全損と判断されてしまいました。
「全損」とは修理費が損傷車両の時価額を超えてしまう場合 経済全損といわれ修理費を賠償してもらえないことを言います。
全く落ち度がなく被害にあった場合でもこの様に判断されますので納得できずにトラブルことが多々あります。示談できるわけがありませんね。
でも今回は相手様が対物超過特約に入っており修理費用と「時価額」の差額分(上限50万円)を、対物賠償保険に上乗せして修理費として補償することが可能になりました。
話はそれますがこの特約をつけておかないと相手自動車が低年式のお車で、修理費用が「時価額」を超える場合、時価額を超えた部分の修理費用は相手方の負担となり、つまり「時価額」での賠償に応じることができないために示談交渉が長引く恐れがありますので付けておいたほうが良い特約です。
保険証券を確認することをお勧めいたします。

002

今回は保険会社担当者がお客様にご連絡し対物超過特約をご説明し 修理する意思の確認をすると同時にリサイクルパーツ(中古部品)の使用のご了解を得たようです。
つまり環境に優しい中古部品の活用にご協力頂き 尚且つ仕上がりについては新品部品の使用時とそん色無い様に直すということでお客様のご了解を得たわけです。
ということで早速程度の良い中古バンパーが見つかりました。別色ですが当然綺麗に塗装いたします。

003

一見すると綺麗に見える中古バンパーですがよく観察すると補修暦があることが分かり 写真のようにところどころ塗料の垂れがありました。

これを新品同様に仕上げるのですから結構な手間がかかりそうです。

004

こちらがリヤゲートの中古部品です。グレードも同じなのでルーフスポイラーもついております。こちらは同色でとても程度は良いものです。補修暦はありませんが ただ細かなキズやエクボの様な凹みは複数あります。但しキズも凹みもない中古部品などありえませんのでとても程度の良い部品です。
さてこのリヤゲートを新品同様に塗装して仕上げていくわけですが写真のように全ての部品がついたままですね。
このまま塗装できるわけは無いのでこれら全てを分解していく作業が必要になります。
まずはルーフスポイラーが邪魔です。クリップ&ボルトと両面テープで止まっていますのでこれらを外し 両面テープの糊も綺麗にはがします。次に内張りを外してワイパーモーターなどの機能部品を外します。そしてガラスも外します。更にドアを開け閉めする取っ手の部分を外し4つのエンブレムを剥がします。当然残った糊も剥がしていきます。
ドアの内側には配線が付いたままなのでこれらとクリップ類なども全て外します。
なかなか大変な作業になります(汗)

006

中古リヤゲートを分解した内側の写真です。
中古部品ですから汚れも傷もありますのでこれら全てを取り除かないと塗装できません。
バンパーは当然丸洗いで汚れを取り除きますが この様な袋状の部品の場合は乾燥させる手間を考えるとなかなか丸洗いはできません。
塗装できるような状態にするまでかなりの時間をかけて準備作業をしています。
この点は新品部品との大きな違いですね。

007

ようやくサフェーサ(下地塗料)の塗装になります。
下地の塗装といってもこの様に専用のブースの中でゴミをつけないように細心の注意を払い塗装します。
新品部品の場合 ここまでの分解作業などが不要なので 中古部品ならではの手間がかかっています。

008

下地塗装をする前の中古リヤゲートの表面です。キズや凹みを綺麗に補修しています。
当然ながらパテ盛り修理などで後々トラブルが起きるような仕上がりで良い訳がありませんのでしっかりと直します。

009

中古リヤゲートの内側の写真です。
中古部品には細かなキズが沢山ありますのでこれらを研ぎ落として塗装できるように準備します。
内側といっても当然ながらキズや凹みがあってはお客様にお渡しできませんので新品同様に仕上げるために必要な作業になります。

010

中古リヤゲートにサフェーサを塗装した内側の写真です。

011

バンパーも同時にサフェーサ塗装を完了しました。
この後、専用ブースの中で焼付け乾燥いたします。
その後、塗装表面を細かいペーパーで研ぎ作業を行い 塗装によって付いてしまった小さなゴミを落とし 又、塗装によってできる肌を平滑にします。
その際、研ぎすぎて下地を出さないように注意して研いでいきます。

012ようやく上塗り作業に入ります。
スタンドのマスキングを新しく貼り替えて ボデーに合わせて調色したものを塗装していきます。
この後、下地と同じように焼付け乾燥させ 表面を綺麗に磨いて塗装作業は完了です。
今回は中古部品の塗装作業に的を絞って説明しましたが 中古部品特有の手間がかかることがお分かりいただけましたでしょうか?
今回のように被害者様の損傷車両を中古部品を使って新品同様のレベルで仕上げる場合はとても手間がかかり部品代は削減できますが 工賃が余計にかかってしまいあまりメリットが無い様に思われます。
中古部品の活用はコストを下げ 環境にも優しく積極的に行いたいところですが 修理内容や状況によっては効果が無いばかりかトラブルの原因にもなりかねませんのでジコプロネット加盟店のような事故車修理専門店へまずはご相談ください。

さいたま市西区の板金塗装 キズヘコミ修理 コーティング専門店 「ドライバーズピット」 板金塗装とキズヘコミの修理では 安易な交換ではなく修理することをモットーに。コーティングは完璧な作業環境と豊富な実績で高級車も多くの実績があります。是非一度ご来店ください。

この事例に似たお悩みをお持ちなら

修理店の情報

ドライバーズピット

ドライバーズピット

048-623-2588

048-623-2867

お問い合わせの際には「ジコプロを見た」とお伝えください

〒331-0064 埼玉県さいたま市西区佐知川1161-1
営業時間:08:30~19:00
定休日 :日、祭日、年末年始

この店舗の担当者情報

ドライバーズピット 代表取締役

蓜島 克己

鈑金塗装から整備までオールラウンドプレーヤーであるオーナー職人

経歴 地元の高校を卒業後、日産ディーラーで修行。その後実家である(有)蓜島自動車工業所に入社。父に代わって社長となり屋号をドライバーズピットに改め現在に至る。
東松山のハイシマボデーは実弟。
2級整備士 車体整備士 研磨インストラクター 剣道3段 等
趣味:早寝早起き 食べ歩き 料理 ドライブ 音楽鑑賞

ページ最上部へ