カルディナ（ZZT241）追突事故後編です。前編では以前の不適切な修理が見えてきたところでした。
続いて左側のシーリングを剥がしてみました。

ヤレヤレです。新品のパネルも溶接した相手側のパネルも腐食しています。直したのか壊したのか良くわかりませんね。こういうのは修理とは言えないです。

実は往々にして事故車（修復歴有り）の中古車はこういう事があります。前のオーナーさんが事故で修理した車をその後に業者が買い取り、次のオーナーに販売という中古車ならばこういう事は少ないですが、中古車販売業者が事故した状態の壊れた車を購入してきて、適当に直し販売している場合はこういう事が多々あります。

その見分けをするのは素人にはまず無理なので、中古車を買う場合は出来るだけ信頼できる業者から買いましょう。大手だからと言って安心とは限りませんよ！

さて、修理に話を戻しましょうか。

腐食がひどく触っただけでボロボロと崩れてしまうので、サビた部分はカットしその分違う鉄板を当てがって溶接します。

新品のリヤパネルを溶接し、溶接部は防錆の為サーフェーサーを塗っています。

フロアもしっかり直し、サーフェーサーで仕上げてあります。

今回は修理代が車両保険価額を超えてしまうため、お客様のご了承のもと、リサイクルパーツを使用して修理代を保険金の範囲内に納めました。今回は運よくテールゲートが同色で程度が良いものが見つかったので使用させて頂きました。塗装はしませんが、磨きで細かい傷等は落としてあります。ご覧のように遜色のない感じでキレイに仕上がりました。

修理代を抑える時も品質や性能に問題ない所から削減しなくてはなりません。手抜き作業をして工賃を減らした結果、錆や雨漏れが起きたり、走行に支障が出ては元も子もありません。物の修理には手間を惜しんではいけませんね！