よくあるケースですが、左折時に縁石に気付かずに曲がってしまい、ボディ下側をガリガリとぶつけてしまった事故です。

左フロントフェンダーパネルとロッカーパネルに鋭いヘコミが出来ています。
写真には写っていませんが、フロントタイヤの部分から傷が始まっていました。

斜め後ろから見ると、結構広範囲にひずんでいる事が分かると思います。
ロッカーパネル横側から下側にかけて潜り込むように傷がついていました。

タイヤ・フェンダーライナー（タイヤハウス内の泥除け）を外し、フェンダーパネルのボルトを緩めて少し浮かせ、中から叩きだします。ロッカーパネルの部分は袋状になっていて裏に手が入りませんので、スタッド引き出しという工法を使って外から少しずつ引き出して形を整えます。ドアに傷をつけない様に慎重に作業をします。最後にパテで細かい凹凸を平らに均します。

フェンダーパネルは突き上げて、隣接パネルとのチリが狂ってしまっていましたので、しっかり調整します。
バンパーやライトを外さないと触れないフェンダー取付けボルトがあるので、フェンダーの建付け調整はなかなか厄介です。

パテ整形をしてサーフェーサーという下塗りの塗装をしてから、チッピングコート（小石などの巻き上げでボディが傷つく事を防ぐもの）を元通りに塗ります。
この後塗装をして磨き、部品を組み付けて完成です。