この車はご自分で勢いよくバックしてしまい、壁に衝突した車両です。
一見、どこがつぶれているのかあまりわかりませんね。
ここで「大したことない事故で良かった」と思ったら間違いで、後でビックリする事になります。
追突事故を起こして、相手の車が大したことないよう見えたのに、後で高額な修理代請求が来て驚いたという経験はないでしょうか。

バンパーやガーニッシュ（この車両の場合テールゲートの下半分の部分）類は柔らかい樹脂でできていますので、押されて変形しても元の位置近くまで形が戻ってくることが多いです。
ちょうどゴムボールのような感覚です。
しかし中のパネルは鉄板でできている為、変形すると元には戻りません。
なので、分解して中をしっかり見ない事にはどのくらいの修理代がかかるのか、プロでも予想がつきません。

テールゲート裏側

テールゲートを開けたらテールゲート鉄板部分に大きな変形が見られました。
良く見るとテールゲートの上半分のマーク付近にも、うっすらと歪みが見られました。

バンパー取り外し

バンパーを取り外したら内部の鉄板（リヤパネルといいます）の上部がかなり押されて倒れていました。

マフラー取り外し

全面的にぶつかっていたので、マフラーも全体的に押されていて、遮熱板にも損傷がありました。

リヤパネル交換

今回の修理ではテールゲート交換・リヤパネル交換の方法を取りました。
新品パネルはこのように黒かグレーの下塗り状態で供給されるので、全て塗装の必要があります。
テールゲートももちろん塗装の必要があります。

マフラー交換

変形の見られたマフラーと遮熱板も交換しました。

最初の状態で一見大したことなさそうに見えたこの車ですが、さて修理代はいくらかかったでしょうか？

ご紹介したのは修理の一部だけで、骨格の鈑金や内張りの交換などもありましたが、この車の修理代はおよそ７５万円でした。
こんな臨時出費はとても大変なので、自動車保険加入の大切さがよくわかりますね。

川口市・蕨市・戸田市・さいたま市・草加市・越谷市など、埼玉県南部地域で修理工場をお探しの方は、是非オートリペア川口までご相談ください。