今回はセルシオ(UCF31)のドアロック修理事例をご紹介します。
キーロックをした時に左リヤドアだけ作動しなくなりました。何回かやっているとたまに作動する事もあります。
こういう症状の場合、大抵は「ドアロックアクチュエータ」という電子部品の故障です。
閉じる方向だけ動くが、開ける方向には動かないなんて言う場合も一緒です。

電子部品は古くなってくるとどうしても故障します。家庭用電化製品と同じです。
車のドアは開け閉めしますので、衝撃も大きく、精密な電子部品には過酷な環境です。
ドアの開け閉めはやさしくお願いします（笑）

さて、ドアの内張りを剥がしますと中にはいろいろな部品が収まっています。
黄色いビニールのさらに左奥にドアロックがついているので、手前の部品から順番に外して取り出します。

左が取り外したドアロックです。
ドアロックは大きく分けて機械的に開閉する「ドアロック」と、集中ロックをするときにドアロックを作動させる「アクチュエータ」という2つの部品で構成されています。
点検した結果、このアクチュエータという電子部品の故障が原因でした。
右が新品の部品です。左のドアロックの下半分の部分を取り換えて、元通り組み直し完成です。

大抵の車は部品代が1万円位の物ですが、セルシオは他の機能が付いている事も有り、4万円もしました。
高級車になるほど高い傾向がありますので、ご注意を。